多彩な企業組合

「安全・安心・フェアトレード商品を、生活者に発信」

　環境負荷の少ない洗剤や安全な食品・雑貨等に関心の深い会社員らが、天童市内の広重美術館を拠点に活動していたが、これらの商品をより多くの生活者に提供したいという理念から活動を始め、その後平成１６年に企業組合として組織化した。組合員を平等に扱い、柔軟な活動ができるというメリットから、企業組合という組織形態を選択した。平成１７年には天童市内に小売店舗を開設し本格的に商品の販売を開始、その後２Fにフェアトレード製品の売場を増設するなど、活動内容を拡大している。

　店舗では全国各地のメーカーや海外から輸入した商品を含めて、安全に配慮した食品や洗剤・雑貨・衣料品、フェアトレード商品等を販売している。また、市内を中心に出張イベントも開催し、アロマテラピー事業やポーセラーツ教室等を通じて、活動内容を広く知ってもらうことに努めている。組合員のうち２名は主に市内の美術館に勤務しており、当組合店舗と連携した商品販売やイベント開催を実施して、相乗効果を高めている。店舗運営やイベント活動については、代表理事と専務理事が中心となって行っている。

　安全・安心で環境負荷の少ない製品やフェアトレード商品に対する関心は年々高まっており、当組合の活動に興味を持つ生活者が増えている。組合員は環境問題や安全について以前より熱心に取り組んできた人たちであり、食品、洗剤などの雑貨、フェアトレードの衣料品などを自ら探索し、自分たちの理念に沿った商品のみを仕入れて販売している。
　この理念に基づいた地域住民の健康と安全に寄与する事業展開が少しずつ拡大を見せており、店舗への来店客や、出張イベントへの参加者の増加という形で成果が現れている。小売店舗は、地域の情報発信、情報交換の中心として機能し始めている。