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味噌Q&A
◆ 味噌と健康についてのFAQ
Q13.味噌汁が血圧上昇を抑えるって本当ですか?
「塩=高血圧」というイメージから、味噌汁は減塩運動の矢面に立たされてきました。しかし、最近の研究で、
食塩の取り過ぎが高血圧をまねくかどうかは、遺伝的要素で大きく左右されることがわかっています。
食塩感受性遺伝子を保有する人は日本人の2割程度に過ぎず、遺伝的素因をまったく持たない食塩制限の不要な人が半数を占めると推定されます。
また、食塩以外の、血圧を下げる栄養素を食卓に多く取り入れているかどうかにも左右されます。
味噌汁は日本食におけるカリウムやマグネシウムの重要な摂取源であり、その機能を無視して味噌汁を減塩運動の標的にすることは、
逆にこれらの栄養素の不足にもつながりかねません。野菜、果物、イモ類などに多く含まれるカリウムは、
収縮している血管を拡張させる作用があるとされています。
一方、海藻や納豆などの大豆製品や玄米など精製前の穀類に多く含まれるマグネシウムは、カルシウムが細胞内に流入するのを抑えます。
野菜を煮ると、カリウムやマグネシウムの一部は煮汁に溶けてしまいますが、これをそっくり摂取することができる味噌汁は、
日本人の食生活に欠かせない機能食と言えます。
また、ラットを使った実験では、味噌の抽出物に血圧を低下させる生理作用があることが判明しています。
麹の酵素で発酵・熟成中に分解されたたんぱく質が血圧の上昇を抑えるのです。
(資料提供:みそ健康づくり委員会)