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山形の郷土料理 其の二「いも子汁」
◆ 「いも子汁」とは……
「いも煮会、終わりましたか?」
山形の9月は「いも煮会、終わりましたか?」この挨拶から始まり、
十万人が馬見ヶ崎川原に集う山形市恒例の「日本一大鍋いも煮会フェスティバル」が山形名物いも煮会の幕開けとなります。
いも子汁・いも子煮・いも煮会等と呼ばれますが内容は同じです。
そのルーツは古く、農耕神事とも、紅花交易による最上川船文化に端を発する等、説は色々ありますがともあれ、
弘化2年、山形城主秋元但馬守、館林に移封の際「芋を煮て別離の宴を催した」この人です。
この記録を知れば、300年余、紆余曲折しながら今に伝承された食の文化と言えるでしょう。
芋の煮方も、里芋・牛肉・こんにゃく・葱、醤油味山形方式、
また、馬鈴薯・豚肉・こんにゃく・ごぼう等、味噌味庄内方式と二分され、
風土生活習慣の中で醤油か味噌か、牛か豚か。それぞれ味自慢の対象となっております。
また、当初は葱は使わない(越冬野菜)牛肉は明治以降で棒鱈を使い、里芋が冬は越せませんでした。
それで年内に食べきろうとしたのでしょうか。
※庄内地方は豚肉を使用して味噌味に仕上げます。
◆ 「いも子汁」の作り方

材料(4人分) | ||
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里芋 | 600g | |
牛肉 | 300g | |
こんにゃく | 1枚 | |
ネギ | 1本 | |
A | ダシ汁 | 8カップ |
酒 | 50cc | |
砂糖 | 大さじ2 | |
醤油 | 1/3カップ | |
塩 | 少々 |
- 1.里芋は大きいものはふたつに切り、塩もみをしてぬめりをとります。
- 2.牛肉は食べ易い大きさに切ります。
- 3.ネギは太めの斜め切りにします。
- 4.こんにゃくは一口大に手でちぎります。
- 5.「A」の中に「1」の里芋、「4」のこんにゃくを入れて、里芋がやわらかくなるまで煮ます。
- 6.「5」がやわらかくなったら、牛肉を加え、浮き上がるアクをとり、煮立て、ネギを加えてひと煮立ちしたらできあがりです!!
【指導】山形中央クッキングスクール校長 古田 久子 先生
〒990-0025 山形市あこや町3丁目3-20 TEL:023-622-1676 FAX:023-622-8038